煮ものこそ代表的なおふくろの味!その料理ってなんでしょうか?

日本人の料理の特徴はやはりいもや野菜を使った料理が多いですね。特に私の母世代の人たちはそういった材料を使って色んな料理を作ってきました。今でもそうです。変わった料理としては、コンニャクのごま味、豆腐を細かく潰してネギも細かく切ってフライパンで炒めて卵を混ぜる。私の母はいういった種類の料理をよく作ります。勿論私も食べますが、いかにも「おふくろの味」ですね!

「おふくろの味」とひと口に行っても沢山あるんでしょうが、今回は私個人が選んだ「おふくろの味」についてご紹介いたします。

私が選んだ「おふくろの味」。それは誰もがご存じの「いものにころがし」です。「いものにころがし」は大正時代からあった和食兼煮もの料理です。調べてみて分かったんですが。いもののころがし。いかにも時代に見合った名前だと思います。ん~、きっと大正時代よりも前にあったかもしれませんね。明治時代とか、江戸時代とか・・・。

私は煮物料理として初めて覚えたのがこのいものにころがしでした。母にもこれは作れるようにした方がいいとさんざん言われてきました。でもこのにころがしは多分人によって作り方が違うのではないでしょうか?私は母に少し教わりましたが、若い時に書店で煮物に関する本を買ってたまたまいものにころがしが載っていましたので、本を見て作るようになりました。

作り方を見て味付けなどは本当に煮物類って難しいな~ってつくづく思ってます。勿論今でも。特にこのにころがしのネックな点はサトイモを切る時に手がやけにかゆくなることです。我慢できないくらいに。でもサトイモもごぼうと同じく悪が強いので、すぐには作らないで一晩ボールに水にひたしてあく抜きをします。

翌日あく抜きをしたサトイモをボールにひたした水からおろしてざるにあげ、更にきれいな水で洗います。そこで再びボールにまた水を入れてさといもをひたし、30分間置きます。30分たってからサトイモをざるにあげて水切りをします。このサトイモ独特のヌルヌル感。手がすべりますので注意が必要です。ざるに置いたさといもはよく水切りをします。

水切りが完全に出来たところでいよいよにころがしに向けての調理です。まず鍋にさといもがかぶるくらいの水を入れ、その際にみりん小さじ2杯、砂糖小さじ1杯入れてガスコンロに火を入れます。

サトイモのはいった鍋の水は沸騰すると泡が吹き出てきますので、その前にガスコンロの火を一旦止めて、次にまた調味料を入れます。醤油大さじ2杯、みりん小さじ2杯、砂糖小さじ2杯、そしてだしを加えてサトイモが柔らかくなるまで煮詰めます。煮ものですので強火は焦がす元です。ですから、火はなるべく弱めでことこと煮た方がいいでしょう。これが私流のやり方です。

サトイモは煮えるのに時間がかかるますので、常にガスコンロの傍にいなくてはなりません。時間を置きながら、サトイモが中まで柔らかくなってるか確認も必要です。もしその間に醤油の味が薄いな~と感じれば適量に加えていきます。から過ぎにならないように気をつけましょう。砂糖もですね。甘すぎないようにしましょう。

弱火でトロトロ煮込んでいくとサトイモは段々中まで柔らかくなり、細い棒で中まで通るようになったら出来上がりです。以上私のいものにころがしの作り方をご紹介しました。

母に少し教わった程度でも本さえあれば、母とは違ったにころがしが出来ます。母は私のにころがしを喜んで食べてくれますし、私の子供たちも2人とも大好きです。特に娘は本当に大好きで、1人でたいらげることが多々あります。

煮ものは日本の伝統的料理!私の「おふくろの味」はやはりいものにころがしです。